境界線で

日曜の早朝。

若い姉弟がカマとカゴを持って歩いてきました。
カゴの中には数個のタケノコが。
「今日はあまりとれなかったから、川の向う側へ取りに行ってくる」と言って。

ロペアを採りに来ていたおばちゃんと一緒に細身のボートを器用に操って、反対側の岸へ向かいます。

川の向こうの森の中にあるのは、あのサンボー・プレイ・クック遺跡。ここは遺跡と古代都市とを隔てる川。現在は、人々の生活を支える川となっています。
遺跡と人

遺跡と人

サンボーでは、遺跡と人の物理的な距離が近いだけでなく、人々の生活の中に当たり前のように遺跡が溶け込んでいます。千年以上もの時を経てきた遺跡が現在の人々と共存する空間、それがまさにサンボー・プレイ・クックなのです。

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